感染症と免疫新型コロナウイルス最新情報

感染症と免疫

マスメディアで、”免疫を上げる”という内容の番組、記事が増加しています。今回は、「免疫」についての基礎を掲載します。

疫病(感染症)を免れるという意味で「免疫」という言葉が使われるようになりました。

私達の体は、自己の細胞「自己」と、外から侵入する異物「非自己」(細菌、ウイルスなど)を見分けることができます。侵入異物により活躍する免疫細胞が異なるので、今回はウイルスについて、簡単に説明します。

”麻疹(はしか)は、二度かからない”と言われています。
これは、ウイルスに一度感染すると、免疫が出来て、二度目の感染では、防御できるということです。

簡単に抗体産生のメカニズムを説明します。
① 「感染」
  ウイルスが体内に侵入します。
② 「抗体産生」
  ウイルスが侵入すると、免疫反応として、インターフェロンという物質が発現してウイルスを攻撃します。
  感染後、IgMという抗体が、遅れてIgGという抗体が発現します。
  IgGは、体内に残存します。
③ 「感染防御」
  次に、同じウイルスに侵入すると、残存しているIgGが、攻撃し死滅させます。

抗体は、侵入したウイルス別に産生されます。
すなわち、麻疹ウイルスが侵入すると、麻疹ウイルス抗体が、新型コロナウイルスが侵入すると、新型コロナウイルス抗体が産生されます。

この原理を利用したものが、ワクチンです。

次に、ウイルスに感染してから抗体産生のイメージを説明します。

感染すると、約1週間後に、「IgM」という抗体が産生されます。
約3~4週間後に、「IgG」という抗体が産生されます。
「IgG」が、体内に残存し、次に同じウイルスが侵入した時に攻撃します。

「新型コロナウイルス感染について」
*新型コロナウイルスの抗体産生については、新しいウイルスのため、発生時期、発生量について研究中です。
*抗体検査によって、新型コロナウイルスの感染歴を確認できます。
 (感染時期、抗体産生期間、抗体検査時期の要素の組み合わせが重要です。)
*抗体を持つと、“再度感染することは無い”が、これまでの理論です。

「免疫と感染」
ヒトの免疫は、非常に複雑です。
説明してきました、IgG、IgM以外にも多くの細胞が複雑に連携して、外的の侵入を阻止します。また、がん細胞も自分の細胞とは異なるので、免疫の攻撃対象です。

免疫力低下の要因
1. 加齢(年齢と共に免疫力は低下します。)
2. 基礎疾患(糖尿病、心疾患)を有する方は低下します。

新型コロナウイルスの感染者数、重傷者数が多い一つの要因です。

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