新型コロナ、大規模な回復者抗体検査を実施
実態把握およびワクチン開発への道筋に―横浜市大
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新型コロナ、大規模な回復者抗体検査を実施
実態把握およびワクチン開発への道筋に―横浜市大

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンや治療薬の開発が世界中で進められているが、この疾患については未知の部分が多く、抗体の残存期間や免疫機能の維持についても不明である。そうした中、横浜市立大学臨床統計学教授の山中竹春氏らは、今月(2020年8月)にCOVID-19回復者を対象とした日本初の大規模研究「コロナ回復者専用抗体検査PROJECT」を始動させる。7月29日に開催されたオンライン記者発表会で、研究の概要を説明した。

抗体検査および中和抗体検査を実施

現時点では、COVID-19回復者における抗体が①どの程度の期間体内に残存するか②残存した抗体は免疫機能が維持されているかーについては明らかにされていない。そこで山中氏らは、COVID-19の罹患から中・長期間経過後における抗体の有無と、その抗体が中和抗体か否かを確認する大規模観察研究を行い、抗体測定の意義を明確化することにしたのだという。

対象は、COVID-19罹患歴があり、現在は回復している20歳以上の日本在住者で、研究への参加に同意が得られた者。発症から6カ月後および1年後に採血し、抗体検査を実施する。今回採用するのは、同大学が独自に開発した技術を用いた高精度の検査法。短期間に大量の測定ができ、偽陽性の可能性は極めて低いという。同時に、中和抗体の測定も行う予定だ。

抗体検査、中和抗体検査の結果は、いずれも対象者に報告される。

発表会では、研究への参加を表明しているフリーアナウンサーの赤江珠緒氏が山中氏と対談。参加を決めた経緯について問われると、赤江氏は「COVID-19罹患による生活への影響は、想像以上に大きかった。その上、分からないことが多い疾患であると実感。疾患の輪郭を明らかにするために、自身の経験を役立てたい」と述べた。

山中氏は「今回得られる知見から、日本における集団免疫獲得の可能性を評価できる。また、ワクチン開発にも寄与するだろう」と研究の意義を強調。「300~400人のデータ集積を目指している。多くの方に参加していただきたい」と呼びかけた。

引用元 : Medical Triune 新型コロナ、大規模な回復者抗体検査を実施
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